タイ外務省のチャバノン秘書官は15日、カムロブ氏がチュティポン氏に対して、タクシン元首相のフライトスケジュールを漏らすよう指示した事実はないと、チュティポン氏の供述を全面的に否定しました。
カムロブ氏は、プノンペンにあるタイ大使館の元第一秘書官で、タクシン元首相がカンボジアを訪れた際、カンボジア政府から国外追放され、タイに帰国しています。

カムロブ氏の帰国後、カンボジア政府は、航空管制サービス会社に勤務していたタイ人エンジニアのチュティポン氏を、タクシン元首相のフライトスケジュールを盗み見て、タイ大使館に漏らした容疑で拘束され、カンボジアの裁判所から禁固7年の判決を受けました。

チュティポン氏は、スパイ容疑にかかる公判の中で、タイ大使館からの要請で、フライトスケジュールを漏らしたことを認め、カンボジアのハシモニ国王からの恩赦により、14日に釈放され帰国しています。

釈放の前日13日に、タクシン元首相と会談したチュティポン氏は、カムロブ氏からフライトスケジュールを知りたいとの要請を受けたと話しており、両者の主張は真っ向から対立する形となりました。

チュティポン氏の釈放には、タイ野党プアタイ党が積極的に関与した経緯があり、今後、政権与党である民主党との新たな火種となりそうです。