クメールの遺跡に魅せられてカンボジア政府は5日、アメリカのIT大手グーグル社に対して、同社が提供する地図サービス「グーグルアース」上で、プレアビヘア(カオプラウィハーン)がタイの領土として記述されていることに遺憾の意を示す書簡を送りました。タイの英字紙ネーションが伝えています。

プレアビヘアは11世紀に建造されたクメール様式の寺院で、タイとカンボジアの両国が領有権を主張し、深刻な国境問題となっています。また、今週末、カンボジアのフンセン首相が現地を訪れることから、改めて注目を集めています。


カンボジア政府の報道官が、ドイツの報道機関の取材に答えたところによると、カンボジア政府からグーグルに対する同様の書簡は、3年前から継続して送付されていますが、これまでに一切の返答はないということです。

5日に送付された書簡では、グーグルアース上の記述が、同寺院の領有権の半分をタイが保有していると誤解を招くものだとして、地図を改めるよう指摘しています。現状、同地図上では、国境を表す黄色の線が、寺院の上に引かれています。

国際司法裁判所は1962年に、プレアビヘア寺院はカンボジアの領土であるとの判決を出していますが、その周辺地域の領有権については言及していません。