ソンクラン期間中の国内旅行者数が、例年を上回り好調だったことが分かりました。特に南部地域への旅行者数の伸びが顕著である一方、バンコク、チェンマイは不振でした。タイの英字紙ネーションが伝えています。
タイ政府観光庁(TAT)のマーケティング担当部門のプラキット氏によると、プーケット、ハジャイ、サムイなどの南部の主要な観光地では、旅行者数が昨年と比べ20%程度増加しました。また、東北(イサーン)地方の訪問者は去年と同じ水準で、こちらは労働者の帰省によるものと思われます。

一方、ソンクラン期間3日間にバンコクを訪れた人の数は、昨年と比べ10%から12%のダウンで、プラキット氏は「43カ国で渡航注意の勧告があった。外国人旅行者の数が減った。」と解説しています。具体的には、中国からのチャーター便90機がキャンセルとなり、約15000人が渡航を見送りました。

また、例年はソンクランの水掛けで盛り上がるチェンマイも、訪問者数の目標を下回りました。しかし、ナンやスコータイなどの商業都市では、タイ人旅行者で混雑したようです。

TATでは近く、ソンクラン期間中の旅行者の消費に関するレポートをまとめ、この集計を基に今後のオフシーズンの観光プロモーション戦略について話し合う予定です。