タイのアピシット首相は9日、赤シャツ軍団のデモ集会にかかる武力衝突を調査する独立機関の長として、カニット検事総長を当てる考えに言及し、赤シャツ軍団リーダーのジャトゥポン氏からの非難には応じない態度を示しました。

タイの英字紙ネーションが伝えています。
赤シャツ軍団リーダーでプアタイ党所属のジャトゥポン氏は、カニット氏の人事について、同氏がチュワンリークパイ政権下での林地不正転用疑惑の捜査に関与し、民主党寄りの姿勢をとっていたと非難しています。

アピシット首相は、「カニット氏は、プアタイ党の前身であるタイラックタイ党の創立メンバーでもある。(人事については)彼の能力と職歴によって判断するべきだ。」と話しました。

また、赤シャツ軍団のメンバーを同調査機関の委員に入れるのかと質問されたアピシット首相は、参加してもらうつもりだが、カニット氏が誰を選ぶのかは今のところ不明であると話しています。