ブログネタ
タイのニュース(政治・社会) に参加中!
タイのアピシット首相は4日、国内外の機関や財界からの非常事態宣言の解除の要望に対して、一部の規制緩和のみを行う方針を示しました。タイの英字紙ネーションが伝えています。
タイの国内外の機関や財界からは、国民の和解の実現のためにも、非常事態宣言を早急に解除すべきとの要望が出されました。

アピシット首相は、こうした要望に対して、「権利を侵害された人がいるなら、政府に申し出れば良い。政府が法の適用を調整する。」と話し、非常事態宣言が治安維持のために必要な措置であり、決して反政府勢力を威嚇するためのものではないと強調しました。

ブリュッセルに拠点を置く国際危機グループ(ICG)が発表したレポートでは、王党派とタクシン元首相派の対立により、タイ国内に大きな亀裂が生じていると指摘した上で、アピシット政権が非常事態宣言を発令しつづけることで、タクシン元首相派(赤シャツ軍団)の権利を否定していると非難しています。

また、ICGの東南アジア担当であるジム代表は、「昨今の弾圧に直接的な責任のある現政府から出された提案では、本当の意味での国民の和解は不可能である。」と話し、「まず最初にするべきことは、非常事態宣言の解除だ。」と述べました。