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タイ知的財産局は近く、革新的な製品の製造者に対する利益の還元を促進するため、商標保護の法律の適用範囲を拡大し、音と匂いを対象とする法案を提出する予定です。タイの英字紙ネーションが伝えています。
商業省のアコンコーン副大臣は、音と匂いを商標保護の対象とすることによって、タイ国内への投資が促進されるだろうと話しました。

改正案では、人間が作り出したもので、かつ独特な品質をもつ音と匂いを、企業が商標登録することが可能だとしています。例えば、テレビ番組の音や、独特な芝の匂いがするテニスボールなどが挙げられます。

また、知的財産局では、これまで1年程度の期間を要していた登録手続きを短縮化し、6ヶ月程度で登録可能にするとしています。これを受け、商標や特許、著作権の公告期間が、90日から60日に短縮されます。

さらに、商業省では、タイ国内で販売されている模倣食品ブランドに関する苦情を調査する特別チームを組織しました。商標を持つ食品メーカー数社から、自社ブランド商品の模倣品が国内で広く販売されているとの苦情を受けた対応です。

副大臣は、「タイ食品医薬品局によって承認されていない模倣品は、健康に危害を及ぼす恐れがある。政府は、こうした違反者の摘発を厳格化する。」と話しています。

タイ国内で模倣品が広く販売されている食品には、魚醤(ナンプラー)やグルタミン酸ソーダ、調味料、麺類、化粧品、健康補助食品などがあります。