今回は、パタヤ地域一帯でレスキュー活動を行うサワン・ボリブーンの保有車両を紹介しながら、タイのレスキュー隊が行う任務について触れてみたい。おそらく想像以上に数多くの任務をレスキュー隊が担当していることに驚かれることと思う。
救急車

サワン・ボリブーン・レスキュー隊@パタヤ001レスキュー隊の活動の中心的な役割を担うのが救急車だ。事故現場に駆けつけ、負傷者を病院に搬送する任務などを担当する。サワン・ボリブーンでは現在、4台の救急車を保有している。

救急車の装備については別の機会に詳述するが、サワン・ボリブーンなどのレスキュー隊では、日頃から医療機関で勤務する隊員らが医療班を組織しているため、日本の救急車と同じく、負傷者に対して応急処置を施すことが可能である。

救急車は、事故現場から病院への負傷者の搬送のほか、病院で初期の治療を受けた患者らを別の病院へ搬送するなどの業務も行っている。ちなみに、事故現場から病院、病院から病院など全ての搬送は無料で提供されており、患者らは一切、費用を支払う必要がない。


装備車

サワン・ボリブーン・レスキュー隊@パタヤ001困難な救出活動で使用する重機や機材などを搭載しているのが、装備車である。激しい衝突事故によりクルマの中に閉じ込められてしまった負傷者の救出などで活躍する。サワン・ボリブーンが保有する装備車は2台。

装備車には、クルマのボディなどを切断することが可能なカッターやペンチなどのほか、三角コーンや立ち入り禁止テープなど事故現場での交通誘導を行うための装置や、消火器、電気コードなどが搭載されている。

日本の事故現場では警察官らが行う任務の大半は、レスキュー隊によって行われるのだ。事故現場に駆けつけた警察官が行うのは、事情聴取だけと言っても過言ではない。


ボート

サワン・ボリブーン・レスキュー隊@パタヤ004ビーチリゾートであるパタヤでは、水難事故も少なからず発生する。海での救出活動を行うため、サワン・ボリブーンでは計3艇のボートを保有している。

保有するボートは、4人乗りゴムボートが1艇、7人乗り小型ボートが1艇、15人乗りの大型ボートが1艇で、事故の大きさや被害者の人数などにより、各ボートを使い分けている。

ちなみに、水難事故で最も悲惨なのは、ボートのスクリューに巻き込まれた遺体で、人間の体とは思えないほど見事に輪切りにされた姿で発見される。こうした遺体の回収作業も、レスキュー隊の仕事である。


霊柩車

サワン・ボリブーン・レスキュー隊@パタヤ002事故や事件による死亡者を搬送するのが、霊柩車である。サワン・ボリブーンでは2台の霊柩車を保有している。

死亡者が出た際のレスキュー隊の任務は、死亡者を病院に搬送するだけではなく、病院での医師による死亡確認後、役所に提出する死亡届に必要な死亡者の指紋採取までの一連の手続きが任務の対象となる。

また、身元不明の死亡者の場合、遺体を保管し、一定期間後に埋葬するまでを、レスキュー隊が担当している。


次回[パタヤ・レスキュー密着24時 vol.3]は、救急車の装備について紹介します。

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