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夜11時。無線班からの緊急指令により、ドーンさんの医療班が救急車で出動した。向かう先は、パタヤの内陸部、鉄道沿いを走る道路。信号が無いためにスピードを出すクルマが多く、事故が多発する道路である。
現場に到着すると、既にサワン・ボリブーンの数台の車両が到着していた。彼らは、スクムビット道路沿いなどに待機し、現場に急行する隊員らである。

医療班に同行し救急車で現場に向かったが、今回は救急車の活躍は無かった。事故に巻き込まれた3名のうち2名は軽傷、1名が既に死亡していたからだ。

サワン・ボリブーン・レスキュー隊@パタヤ001事故は、2人乗りバイクとクルマの衝突事故で、近づいてくるクルマに気づかずにバイクが脇道から本線に入ろうとしたために衝突したもので、バイクの後部座席に乗っていた男性が、衝突のはずみで後方のボンネットの上を転がる形でクルマのフロントガラスに頭をぶつけ死亡した。

ドーンさんによると、バイクの2人乗りで、後方に座る人物のみが死亡するケースは、決して珍しくないそうだ。

クルマのフロントガラスには、男性の頭部が衝突した跡が確認でき、クルマの運転手と、バイクの運転手の証言が一致した。両運転手ともに、目立った外傷はなく、駆けつけたエーさんやダムさんも、特にやるべき仕事はなく、ただ現場を眺めているだけだった。

サワン・ボリブーン・レスキュー隊@パタヤ005B死亡者が発生した場合、レスキュー隊には必ずやらなければならないことがある。死亡者とレスキュー隊員の一緒に映る写真の撮影である。1名が遺体を指差し、もう1名がレスキュー隊のロゴが映る状態で背を向けて写真に収まる。

数分後、サワン・ボリブーンの霊柩車が到着。遺体の横に白い布が広げられ、数名のレスキュー隊員の手で遺体は包まれ、霊柩車で搬送されていった。遺体は念のため、病院に搬送され、死亡確認がされるとのことだった。

事故現場において、大半の作業はサワン・ボリブーンのレスキュー隊員によって行われるため、死亡者が1名を出した事故現場にも関わらず、現地に赴く警察官は僅かに2名だった。彼らは、遺体の確認と、車両の確認、当事者からの経緯聴取のみを行うだけである。

現場に駆けつけた救急車は、誰も乗せないまま、現場を後にした。

サワン・ボリブーン・レスキュー隊@パタヤ002サワン・ボリブーン・レスキュー隊@パタヤ004Bサワン・ボリブーン・レスキュー隊@パタヤ008B


次回[パタヤ・レスキュー密着24時 vol.9]は、サウスパタヤで発生したバイクの単独事故です。

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