朝の8時を過ぎた時間帯、なぜか酔っ払い運転で事故を起こす若者が多い。週末でもないのに、朝まで飲んでられる若者というのは、どのような属性の人々なのかと不思議に思う。そして、そんな彼らに対する警察官やレスキュー隊員らの対応は、非常に冷たい。
午前9時半、サウスパタヤでバイク同士の衝突事故が発生したとの通報を受け、朝のシフト交代をしたばかりの医療班03(ソムチャーイさんチーム)の救急車が出動した。

現場に到着すると、自宅への帰り道だったのか、さきほど勤務を終えたはずの医療班04のダムさんが現場にいて、救急措置を施していた。どうやら、ダムさんのバイクには、基礎的な医療用具が常備されているらしい。

ちなみに、レスキュー隊員らは、各自が自費で購入した無線機を常に携帯しており、勤務時間外であっても近くで事故が発生した場合などは、現場に駆けつけることがある。

サワン・ボリブーン・レスキュー隊@パタヤ001さて、今回の事故は、朝まで酒を飲んでいて酔っ払い状態でバイクを運転していた若者が、中年女性の運転するバイクに衝突したというもの。普通に走っていたらバイクをぶつけられた女性は、かなり怒っている。旦那が到着し、女性をなだめようとしたが怒りは治まらない様子だった。

救急車到着から遅れること5分、現場に到着した警察官は、女性に対する事実確認を終え、女性に自宅に戻るよう指示した。そして、事故を起こした若者の方に向かうのだが、ここからが酷い。

まず、若者が被っていたのであろうヘルメットを蹴り飛ばし、「名前は?」から始まって、ひと通りの情報を得る間に、何度となく「はぁ?」と繰り返しながら大声で笑う。そして、若者のバイクに近づくと、特に意味もないのに、バイクを蹴り倒してからナンバープレートをチェックする。

とにかく、酔っ払いだというだけで、酷い仕打ちである。

事故を起こした若者は、足などに痛そうな傷を負っているのだが、それを見ながら「おぉー、痛そうだねー!」なんて言ってるのは、少々、かわいそうだった。

この数年、タイ政府による飲酒反対運動は激しく、タイ保健省が「飲酒は脳細胞を破壊します。」という良く分からない宣伝をしているような状態で、「飲酒 = 悪」という風潮が強まっている。これが原因なのかどうかは定かではないが、とにかく飲酒で事故を起こした人間に対しては、冷ややかな対応が基本のようである。

とはいえ、もちろんレスキュー隊員が怪我人を現場に放置するわけではなく、ちゃんと病院に搬送したことは、言うまでもない。まぁ、「おい、酔っ払い君、病院に着いたぞ。」なんて言ってるんだが。


次回[パタヤ・レスキュー密着24時 vol.18]は、青ざめて大変な状態になっているファラン(外国人)がいるとの通報を受け、サウスパタヤのビアバーに向かうの巻。

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