政権与党である民主党の圧勝という結果になった日曜日のバンコク地方選挙ですが、投票率が40%台前半に留まったため、世論を判断するには不十分であると、英字紙ネーションが伝えています。

タイの国内対立の背景には、「タクシン派は選挙に強い」との定説があり、今年5月まで約2ヶ月間に渡って続いた赤シャツ軍団のデモ集会では、政府に対して「即時解散・総選挙」を訴えていました。
ネーションでは、今回のバンコク地方選挙の開票作業が続くなか、「バンコク都民は、選挙に飽きている。」との見方を示しました。また、タイの大衆紙タイラットでも同様の記事を掲載しています。

つまり、今回の選挙では、選挙に”飽きていない”有権者だけが投票を行ったため、偏った選挙結果となった可能性が高いとの分析をしています。

また、今回の選挙では、立候補者の個性があまり重要視されず、政党名だけを見て投票する有権者が多かったことも特徴として挙げられるそうです。ただし、具体的な論争が争点となったわけではなく、「アピシット首相を助けるために選挙に行こう!」や「政府に反対するために・・・」などと有権者に訴える声が多く聞かれたとのことです。

タイ国内の近年の政治的混乱の一応の終着点として注目される「総選挙」に向けて、各党は世論の動向を注視する必要がありますが、今回のバンコク地方選挙における「民主党の圧勝」という結果だけを見て、世論は「民主党を支持」していると判断することは困難なようです。