タイの通貨バーツが1997年8月以来の最高値である1ドルあたり30.72バーツまで上昇しています。市場関係者の中には、29バーツを上回るのではないかとの意見も出ており、現在のバーツ高は来年まで続くものと予想されています。

現在、タイおよびアジア各国では、外国からの資金流入により通貨が軒並み上昇しています。
タイに拠点を構えるフィナンサ証券では、今後のバーツの動向予想として、年内は1ドルあたり30.25バーツ、来年は29.13バーツに達するとの数字を示しています。

なお、現在のバーツ高については、タイ中央銀行ならびにコーン財務大臣が共に、バーツ高を受け入れる発言を行っています。

タイ中央銀行のタリサ総裁は1日、現在のバーツ高はファンダメンタルを反映したものであり、特別な対応は必要ではないと話し、バーツ高容認の姿勢を示しています。

コーン財務大臣も13日、タイ中銀に対して、対応策を検討するよう求めましたが、バーツ高の原因は投機的なものではないと して、問題視していないと話しています。