タイのアピシット内閣は、豪雨による洪水などの被害者に対する支援策として、29億バーツ(約79億円)の予算を承認しました。被害を受けた各世帯に対して、5000バーツが支給されます。

現在、60万世帯が洪水などの影響を受け、タイ全土で56名が死亡しています。
アピシット首相は、各世帯への5000バーツの支給について、現在も降り続く豪雨によって最大で100万世帯が影響を受ける可能性があり、50億バーツまで支給総額が膨らむ可能性があると話しています。

政府のスパチャイ副報道官は、既に影響を受けた被害者への支援として、取り急ぎ29億バーツを承認したと発表しています。

首相によると、被害者支援金の受給対象は、鉄砲水によって影響を受けた世帯、あるいは、7日間以上に渡って家屋が浸水した人々で、被害状況などは考慮せず、被害を受けた世帯に対して一律5000バーツを支給するとのことです。

また、アピシット首相は、その他の補償として、被害の規模などの審査を行った上で支給される既存の補償制度にも、各家庭ごとに申し込みが可能であるとも話しました。