タイ酒税が、また増税されるかもしれません。

タイ政府では、タイ国民に飲酒の傾向が広まっていることを懸念し、アルコール消費量を抑制する名目で、酒税の増税の検討を始めました。タイの酒税は、昨年増税されたばかりです。
ジュリン公共保健大臣によると、過去10年間で日常的に飲酒をする国民が20%増えており、特に女性では65%もの増加を示すなど、タイ国民の間に飲酒の習慣が広がりつつあることに懸念を示しました。

統計局の調査による2007年の調査では、タイ国民のうち、5110万人が「飲酒する」と答え、うち1490万人が「日常的に飲酒する」ことが明らかになっています。

また、ジュリン大臣は、10代の若者が飲酒する傾向が高まっていることについて触れ、若者の性的な乱れから、妊娠や中絶などの問題に発展する可能性を指摘しました。

一方、アピシット首相は、アルコールに関する研究会の席上、「増税は好ましくないという考えから問題を検討した」と話し、増税自体が政府の目的ではないことを強調していますが、内閣では既に増税を含む飲酒抑制策を承認しています。

閣議承認された飲酒抑制政策では、第一に増税および販売時間・販売店の規制、第二に国民の飲酒習慣を改める活動、第三に酒乱や病気などを引き起こさない正しい飲酒方法の推奨、第四に地域レベルでの活動の4点を定めています。

現在のところ、具体的な酒税の増税時期については、明らかになっていません。