赤シャツ軍団リーダーのソムバット・ブーンガーム氏が6日、自身の初めてとなる政治トークショーを行い、政府、軍部、黄色軍団を扱き下ろしました。

ソムバット氏は、5月まで行われた大規模な反政府デモ集会が散会後、新たなリーダーとして登場し、赤シャツ軍団の集会を先導する人物です。
「投獄を求める」と題されたソムバット氏の初トークショーでは、2006年のクーデターや、2007年の軍事政権による憲法改正に始まり、今年5月の赤シャツ軍団のデモ集会の強制排除や、その後の法務省特別捜査局(DSI)による捜査など、様々な項目に非難しました。

また、社会の不公平や、赤シャツ軍団に対する二重基準の存在について、嘆く姿勢を見せました。

このトークショーは、バンコク都内のラップラオにあるインペリアル・ショッピングモールで、午後と夕方の2部制で行なわれ、1500名以上の赤シャツ軍団支持者が集まりました。ちなみに、会場となったインペリアル・ショッピングモールには、赤シャツ軍団の運営する衛生テレビ局が入居しています。

ソムバット氏は当初、5日の日曜日にトークショーを開催予定でしたが、同日が国王誕生日であるため、タイ政府の平和維持本部からの圧力があったとして開催を延期し、6日の開催としました。


ソムバット氏(2010年9月撮影)
タクシン元首相クーデター4周年デモ集会019