タイ国外逃亡中のタクシン元首相が今月、アメリカを訪問する可能性が高まるなか、タイ外務省がタクシン元首相の身柄引き渡し要求を出す準備を進めていることが分かりました。

タクシン元首相の法務顧問であるノパドン氏によると、タクシン元首相は、アメリカで行なわれる人権に関する会合で、赤シャツ軍団の反政府デモ集会の強制排除について証言を求められています。
アピシット首相は7日、アメリカのオバマ大統領と電話会談を行ったことを明らかにしましたが、タクシン元首相について詳細には言及せず、アップル社のiPadに関する話題で盛り上がったと、記者団に対して話しています。

アピシット首相は、タクシン元首相のアメリカ訪問について、証言の内容については不安は感じておらず、訪問が実現した場合にも特別な対策を行なう考えがないと話す一方、外務省に対してはタクシン元首相の動きを注視するよう指示を出しています。

首相を含む政府側からは、タクシン元首相の拘束や身柄引き渡しについて具体的な内容が出ていませんが、タイ外務省からは、やや具体的な対応策が示されています。

タイ外務省の副報道官は、記者団の取材に答え、アメリカ当局がタクシン元首相の入国を許可する判断を示した場合には、タクシン元首相の身柄引渡し要求を出す準備を進めていることを明らかにしています。

タクシン元首相は現在、タイ外務省が発行したパスポートが失効した状態のまま国外逃亡を続けており、どのようなパスポートを使用してアメリカを訪問するのかが不明の状態であり、また、アメリカ訪問時の滞在地についても明らかになっていないため、タイ外務省では、これらの事実確認を行った上で、具体的なアクションを起こす計画を立てています。

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