36tタクシン元首相の法務顧問ノパドン氏は9日、アメリカで開かれるヨーロッパ安全保障協力委員会からの招待を受けているタクシン元首相が、訪米を実現させる計画を進めていると話しました。

タクシン元首相の訪米に対し、タイ外務省では、アメリカ当局による身柄拘束と引渡しを求める方針を発表しています。
また、ノパドン氏によると、カシット外務大臣ら外務省筋が、タクシン元首相の訪米を嫌い、アメリカ渡航ビザの発給を阻止する行動を行なっているとのことです。

カシット外相は先日、「タクシン氏はアメリカで歓迎されておらず、証言のチャンスはないだろう。」と発言しています。

タクシン元首相のアメリカでの証言は、タイにおける民主主義や政府、人権などに関する実態を明らかにすることが目的で、12月16日に、10分間の演説が求められています。


※カシット外相は、2008年に発生した反タクシン派のPADによるバンコク2大空港の占拠時に、スワンナプーム国際空港の送迎レーンに設置された舞台に立ち、タクシン元首相を非難する演説をした人物で、反タクシン元首相派として過激行動も辞さない人物として知られています。