タイの首都バンコクで、若者に対する犯罪を未然に防ぐための措置として、夜10時以降に外出している若者らに対して、警察官による尋問が行われることになりました。

この措置に対して、タイ国内では、賛否両論が出ています。
バンコク首都警察のピヤ報道官は、今回の措置が若者が犯罪行為に加担したり、被害者となることを防ぐための措置であることを強調し、「検察官が巡回を行い、若者らが不適切な行為に関与していないかを確認する」と話しました。

バンコク首都警察では、夜10時以降に外出している18歳以下の若者を監視し、「路上でバイクレースをしたり、インターネットカフェでたむろしている場合には、警察署に連行する」方針を示しています。また、問題のある若者の父兄に対しては、警察から厳しい指導が行われる予定です。

ただし、学習塾への通学などの正当な理由がある場合には、夜間の外出を規制しないとしています。

一方、子供・女性・高齢者委員会の議長を務めるワロップ上院議員は、子供らの権利が侵害される可能性があるとして、警察官に対して、今回の措置について慎重に適用すべきとの考えを伝えています。

ワロップ議員は、「たとえば、友達の家で行われるパーティに向かう途中の若者が、警察署に連行されたり、逮捕されるような事態が発生すれば、子供らの権利を侵害するものである」と話しています。

さらに、警察官らが少女を警察に連行し、身体検査を行うことについては、さらに十分な配慮が必要であるとも指摘しています。

若者による非行や犯罪行為、性的被害など、様々な社会問題が発生しているなか、警察による対応が厳しすぎるのか否か、また、警察による取締りが十分に機能するのか否かについて、今後も議論が続けられそうです。