タイのアピシット首相は、タイ教師の日である17日、タイ深南部パッタニー県で行われる約4000人の教師集会に出席します。

武装テロ組織による混乱が続くタイ深南部では、過去7年間に、138名の教師が死亡しており、教師を標的とした爆破事件が相次いだ昨年には、学校が休校措置となる事態にまで発展しました。15日もパッタニー県内で教師1名が射殺されています。
タイ深南部3県の教師連盟のボーンソム議長は16日、アピシット首相が殺害された教師を偲ぶ式典に出席する予定であることを明らかにしました。

タイ深南部は、宗教的に複雑な問題を抱える地域であることもあり、今回の式典は、仏教徒のほか、イスラム教徒およびキリスト教徒も参加できる形式で行われます。

ブームソム議長は、「今回のアピシット首相の深南部訪問は、我々が首相と顔を合わせる初めての機会だ。首相に対して、直談判し、教育的な発展について議論することが出来る。」と、首相訪問に期待のコメントをしています。