Sawangboriboon15日、パタヤの中華系慈善団体サワンボリブーンの新年会が行われた。

タイ東部最大のビーチリゾートであるパタヤで唯一のレスキュー隊であるサワンボリブーンは、年末年始の繁忙期(?)を終え、ほっとひと息といったところだろうか。

この新年会は毎年恒例のもので、「年に1度だけ、みんなで集まって大騒ぎするんだ」とのこと。会場にはステージが設けられ、サワンボリブーン本部のメンバーのほか、ボランティアで活動するメンバー、近隣地域で活動する別のレスキュー隊の面々など、200名を超える大宴会である。
私が初めてサワンボリブーン本部を訪れてから半年が経ち、様々な現場や修羅場墓場などに同行させていただいたが、これだけ全力で馬鹿になっているレスキュー隊の面々を見るのは初めてのことである。

ステージでは表彰式、ビンゴ大会、カラオケと、タイの宴会の定番の催しが行われ、各テーブルではイッキを連発、普段は真面目なメンバーが満面の笑みで女の子を口説いてたり、酔っ払いが喧嘩を始めて強制退場させられたり・・・・とにかく、もう滅茶苦茶。

まぁ、何が起こっても、会場には20台以上の救急車やレスキュー車があるので、緊急事態には対応できるのだが。

去年にも増してレスキュー隊の皆さんにご協力いただくことが増えそうな私は、各テーブルに挨拶周り。ほろ酔いのオッサン達に絡まれながら、会場内をウロウロとするのだが、何となく誰か足りない気が・・・・。

そうそう、ダムさんが見当たらない。

事故現場では私にベストポジションから死体を撮らせようと、野次馬をかき分けて場所を確保してくれたり、病院の死体安置所に連れて行ってくれたり、無縁仏の墓の埋葬現場に連れて行ってくれたり、何かと死体がらみでお世話になっているダムさんなので、新年の挨拶をしないわけにはいかない。

救急班のメンバーに「ダムさんは、どこにいるの?」と聞いた。すると返答は「え?ダムさん?死んだ。死んだよ。」と、あっさりと衝撃発言。

元来、タイ人は「死」を重く受け止めない国民性なのだが、日常的に死の現場に関わっているレスキュー隊員は、「死」に対する感覚が異常である。「飯食った?」「食ったよ。」という会話のような雰囲気で、「死んだよ。」と言われ、最初はキツい冗談かと思ったが、本当のようだ。

まさに、日常茶飯事。

どうやら、ダムさんは年明け2日、突然の心臓麻痺で死亡したらしい。いつも、何かの薬を服用していたのだが、まさかの訃報には驚かされた。




ダムさん、享年38歳。 若すぎる死を悼み、ご冥福をお祈りいたします。