タイのアピシット首相は1日、国会に出席しない議員が増え、国会運営に支障が出ていることに触れ、欠席するなら議員辞職するべきだと訴えました。

タイ政局は既に、5月中旬の解散と、7月の総選挙を見据えた動きが活発になっていることから、選挙準備などの理由で国会に出席しない議員が増えています。このため、3月29日からの3日間連続で、国会審議の定員に満たない事態が続いていました。

今回のアピシット首相の発言は、こうした選挙準備などのために国会に出席しない議員らが、国会を軽視しているとして怒りを表明したものです。ただし、国会を欠席した議員の中には、タイ南部を襲った洪水の対策に奔走する議員もおり、こうした議員を対象にしたものではないと、首相は話しています。

また、首相は、次期総選挙に当たって、現在のそれぞれの国会議員の行動も、投票の参考にするべきだと、国民に向けて話しています。