停戦合意により緊張状態の緩和が期待されたタイ-カンボジア間の国境紛争は、停戦合意中の戦闘による兵士の死亡という最悪の事態に陥っています。
28日(木曜日)午後、両国軍では1日間の停戦合意が行われましたが、本日29日、停戦合意のなかで両国軍による銃撃戦があり、タイ軍兵士1名が死亡、6名の負傷が確認されています。
タイ軍のサンセーン報道官は、カンボジア軍による発砲が深夜から夜明けまで継続して行われたと発表し、カンボジア軍が停戦合意を無視した戦闘行為を行ったと主張しました。

第 2軍区のタワチャイ司令官によると、カンボジア軍からの発砲による銃撃戦は、これまでの同様にプラサート・タ・クワイおよびタ・ムアン・トムなどのスリン 県内のカンボジア国境で発生したと発表しています。また同司令官は、カンボジア軍内部における情報伝達のミスが原因である可能性が高いとして、カンボジア 軍に対して一定の理解を示す発言を行っています。