タイのカシット外務大臣は18日、国際司法裁判所における判決文の朗読を傍聴した後、両軍の寺院遺跡周辺地域からの退去命令について、想定の範囲内であるとのコメントをしました。

また、国際司法裁判所がアセアン地域における協力関係を維持することを両国に求めたことに対し、カシット外相は、タイは相互協力について常に前向きであるとの発言を行いました。外相は帰国後、首相および国境委員会との協議を行う方針です。

一方、自然資源環境省のスウィット大臣は、今回の裁判所からの命令に対して不安感を示し、タイにとって不利益になる可能性があるとの考えを伝えた上で、関係各省庁に対して、軍兵士らの撤退前に、改めて状況判断を行うよう指示しています。