タイ国外逃亡中のタクシン元首相に対して、日本政府が特別渡航許可を与えました。タイ外務省のタニ報道官が14日に明らかにしたものです。ただし、渡航時期や、渡航時に使用するパスポートの種類などについては明らかになっていません。

タクシン元首相に対して日本入国の許可が出たことについて、スラポン外相は感謝の意を表し、「タクシン氏が日本に入国できることを嬉しく思います。今回の渡航許可は、純粋に日本当局の判断によるものです。」と話しました。

日本での報道によると、ドバイに滞在中と思われるタクシン元首相は、アラブ首長国連邦の日本大使館と接触し、渡航許可を申請しました。日本の出入国管理及び難民認定法では、刑期1年以上の判決を下された外国人の入国を認めていないため、日本の外務省では、タイから国外逃亡中の身であるタクシン元首相に対して、特別渡航許可を発行するための手配を行います。

タクシン元首相は、日中アセアン経済文化研究会の招待を受けており、日本滞在中に講演を行う予定で、また、地震と津波の被災地を視察する計画です。

タクシン元首相の他国への渡航は、インラック政権の誕生後、はじめてのことです。