タイのニュースをお伝えします。キャップ(@capbkk)です。
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タイ文部省は、公立小中学校のヘアスタイルに関する伝統的な規則を廃止すると発表しました。

タイでは、1972年に当時の軍事政権によって定められた公立学校規則によって、小中学生は必ず「男子生徒は5センチ以内の角刈り、女子生徒は首にかからないオカッパ」にしなければなりませんでした。教育の現場では、教師や保護者から不安の声があがっています。

タイの小中学生に徹底指導されてきた「角刈り・おかっぱ」ルール

これまでタイの公立小中学校では、このヘアスタイルに関する規則が、かなり厳しく適用されてきました。
Thailand_Student_Hair_Style_Girls

髪の毛が5センチを超えた男子生徒、首までかかっている女子生徒は、教師に指導を受け、これに従わない生徒は教師によって強制的に髪を切られることも、しばしば。

どうしても自由なヘアスタイルにしたいと、高額な学費を払っても私立に入る子供たちさえ珍しくない状態でした。

教師「勉強に支障が・・・」、親「不良に見える・・・」、学生「大歓迎!」

この40年以上の長きに渡って続いてきた伝統的なルールの廃止には、教師や保護者から不安の声が上がっています。

校長(サンティラット・ウィッタヤ公立学校)
「規則は維持されるべきだと思います。小中学生は規則正しい髪型をして、高校生に昇級してから自由な長い髪型にすればいいんです。」

保護者(同校)
「学生が長い髪にするのは適切ではないと思います。長い髪型は、決して礼儀正しく見えないし、不良のように感じます。」

中学生(同校)
「自由を感じるよ!(廃止は)イイことだと思う。今の髪型は好きじゃないんだ。似合ってないから。」
「ヘアスタイルが勉強に影響するとは思わないわ。ちゃんと教室で勉強してるし、髪型は関係ないもの。」

参考 : Thailand lifts hairstyle regulation for all public schools

さて、タイ文部省の歴史的な決定について、皆さんはどのように思われますか?