赤木努さん他2名が、麻薬(ヤーバー)および銃器所持で逮捕された板倉大(いたくら・ゆたか)容疑者の放免を求めて、警察官への裏金として用意した金額は170万バーツ(約570万円)だそうです。
3213873112_0c1e4ec689_z
日本でも、570万円と言えば、それなりの金額ですが、タイでの破壊力はハンパないです。

AKGの赤木努さんは、タイの事情に詳しい人物ですので、安易に逮捕される人物とは思えませんが、さすがに警察への裏金として170万バーツを持って行って、逮捕されるとは思ってなかったと思います。でも、事件報道によると、実際のところ、逮捕されちゃったわけです。
 
なぜ、170万バーツも持って行って逮捕されたのか、理由として推察できるのは、以下の2つ。

1.捜査がメッチャ大規模なもので、揉み消せなかった。
おそらく、現場の警官レベルの逮捕であれば、なんとかなった可能性があったんだと思います。赤木努さんほどの人物が、警察への裏金の金額を読み間違えるとは考えにくいから。

タイでは良くある話ですが、私の友人は、ヘルメットを被らずにバイクに乗っていたところを、タイ警察の検問に捕まりましたが、その場で警察官に200バーツ(700円くらい)を払って、見逃してもらえたそうです。

また、タイでは飲食店のエアコンの付いた店内で喫煙させることは違法ですが、巡回に来た警察官に定期的に裏金を渡せば、見逃してくれるという話も、友人が話していました。

もし仮に、現場レベルの判断が可能な状況であれば、揉み消しできた可能性があります。(あくまで友人談)


2.政府からの贈収賄摘発への報奨金の方が高額だった。
現在のタイの軍事政権下では、公務員に対する贈収賄の撲滅運動が徹底的に行われていますので、裏金を受け取らずに摘発したほうが、報奨金を得ることができ、警察官らにとって実入りが大きかったのかもしれません。

例えば、タイの空港にある税関では、以前は随分と裏金が通じたそうですが、現在は、裏金が通じにくいそうです。なぜなら、裏金を受け取るより、押収品を横流ししたほうが儲かるだからだそうです。あ、友人が言ってた話です。 


ま、いずれにしても、麻薬も贈収賄も、タイでは十分な犯罪行為ですので、ダメ!ゼッタイ!
 

※写真提供:ピーター・ヘルバーグ(Peter Hellberg)さん
 

<関連記事> 
 【AKG】赤木努容疑者(在パタヤの有名日本人) ※本人動画あり
http://www.caplogue.com/archives/about_Tsutomu_Akagi.html

【合成麻薬】メタンフェタミン(タイ名:ヤーバー)※動画あり
http://www.caplogue.com/archives/methamphetamine_movie.html