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バンコク在住の会社員KJのサッカーコラムです。

今回は、「タイのプロリーグにおける日本人」について、まとめて書きます。
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前の記事(タイ・サッカーの歴史、タイ・プレミアリーグの発足と発展まで)でも書いたとおり、2000年代初頭タイファーマーズバンクFCやバンコクバンクFCが国内では無類の強さを誇り、やがてBEC TEROサーサナというその後タイプレミアリーグの中心的な存在をなすほぼプロ化されたチームが台頭して来て、2002年のACLで準優勝すると、タイにも日本人選手が登場します。

2002年にヴェルディ川崎で活躍した田中洋明選手が、タイでプロ選手となった最初の日本人選手だと思われます。(それ以前にも練習生や非プロ契約という選手がいたかもしれませんが、資料がありません)

田中洋明選手(ヴェルディ川崎→オーソットサパー)

私がタイに来る前の話なのですが、田中洋明選手は、タイのオーソットスパー(OSTSAPA FC)に加入し、タイでのデビューは2003年1月10日クルンタイ銀行との試合で、2月にはタイでの春季キャンプに来ていた横浜FCと対戦もしています。

また田中選手は、ゴールデンエイジと言われた小野伸二、高原直泰、稲本潤一らとは同世代で、1995年のFIFA U -17選手権の本大会に出場してゴールまで挙げています。

その後、田中選手は 2004年4月まで在籍しました。

相原豊選手(タイ・タバコ公社)、伊藤壇選手(オーソットサパー)

田中選手に続いて、タイの門を叩いたのは相原豊選手で、タイタバコ公社FC(TTM )で2003年から2シーズンをプレーしました。

また2004年には、オーソットサパー(OSTSPA)FCに、アジア中心にチーム移籍を続けて来た伊藤壇選手が加入します。

まだこの頃は、年に1人くらいの選手が新たにやってくる程度でしたが、次第にJ1で活躍した選手が次々とタイのチームと契約する時代を迎えます。

Jリーグで活躍した選手たちが、続々とタイリーグ移籍へ

2007年には、横浜マリノスでプレーした深澤仁博選手がバンコクユニバーシティFCに1年、2010年にはバンコク・ユナイテッドFCに1年在籍(現在はカンボジアリーグでプレー)しました。

2008年には、ガンバで松波選手と同期の木場昌雄選手が カスタムズ・デパートメントFCでプレーし、2010年にタイで現役生活を終えます。

2009年には横浜マリノスで井原選手とポジションを争った丸山良明選手が始めてディフェンダーとしてタイにやって来ます。

さらに同じ年、愛媛FCやシンガポールのチームでプレーした猿田浩得選手が、シーラチャーFCに移籍と続きます。その後、猿田選手はバンコクグラスFCに移籍して日本人としては初めてベストイレブンに選ばれました。

ジュビロに居た河村崇大選手がタイに来たのもこの年です。

こんな選手までタイに来るのか!財前宣之選手のタイ移籍

そんな中、私が一番驚いたのは、モンテディオ山形に居た財前宣之選手が、ムアントンユナイテッドと契約というニュースです。

財前と言えば、中田英寿や宮本恒靖、松田直樹と同世代で、93年U -17ワールドユースでは中田以上の存在感を発揮した有名な選手です。

「こんな選手までタイに来るのか?」と驚いたものです。

その事で、タイのリーグが話題になったのかどうはわかりませんが、その後、一気に日本人選手が20人以上に増えて現在に至るわけです。

毎年のように選手は増え続け、日本代表経験もある岩政大樹選手が鹿島からBEC TEROサーサナに、U -18からフル代表に至るまで継続して日本代表に名を連ねた茂庭照幸選手がセレッソ大阪からバンコクグラスFCに、オランダのVVVフェンロからはロバート・カレン選手が破格の契約で移籍したことなどが、タイでも大きなニュースとして扱われました。
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こうした日本人選手らの移籍が、アジアにおけるタイリーグのステータスを上げていると言ってもいいでしょう。

その他にもジュビロで活躍した西紀寛選手はポリスユナイテッドに、名古屋グランパスでACL出場経験もある杉本恵太選手はチェンライユナイテッドに、それぞれ移籍するなど、タイのリーグでプレーするJリーグ経験者が増えており、日本のサッカーの良さをタイで広めてくれています。

次回は、タイの専門サイトよりも新しい日本人選手の名前と所属チームを紹介します。
 
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※記事中の写真は全て、KJさんが撮影した写真です。
※KJさんのタイ・サッカーコラムは、週2回くらい、キャプローグに掲載の予定です!

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