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バンコク在住の会社員KJさんのタイ・サッカープレミアリーグの観戦レポートです。
今回はタイプレミアリーグ(TPL)20位のサムットソンクラームFCと首位ブリーラム・ユナイテッドの試合(2014年7月27日(日)第26節)です。
今回初めてブリーラムの試合をレポートしますが、ブリーラムについてはいずれ詳しくチーム紹介をしたいと思います。とにかく東南アジア屈指のビッグクラブで資金は豊富、近年TPL(タイプレミアリーグにおいてもっとも成功したクラブです。
ホームスタジアムを使えないサムットソンクラームは今回アーミースタジアムでブリーラムとの対戦です。
サムットソンクラーム
サムットソンクラームには加藤友介選手がおり、昨年はD1(ディビジョン1=タイ2部)リーグナコーンラチャシマーFCで15ゴールを上げ得点ランキング7位と大健闘、TPL(タイ・プレミアリーグ)での活躍が期待されています。
ブリーラムユナイテッド
一方ブリーラムはシーズン始めにはACLの過密日程により調子を落としていましたが、5月に入ってからは引き分けを挟んで負け無しの状態が続いており、ついに前節にムアントン・ユナイテッドから首位を奪取しました。
ブリーラムは3バックで守備の要CBの27番アンドレはカップ戦で鼻骨を骨折したため、ガードマスクを装着して出場です。
前半(GKワッチャラが、スーパーセーブ連発)
サムットソンクラームは4バックでの布陣、試合開始3分にドリブルでペナルティエリアに進入した17番アナウィンが倒れ、ブリーラムにPKが与えられます。この時私は双眼鏡で見ておりましたがあれはDFの正当なチャージでファールでは無いように見えました。これは特に意図的な判定ではなかったようです。PKは10番でエースのジャクラパンが一度は決めたのですが、蹴る動作を途中で完全に止めてしまったため(PKでは蹴るために動き出してから止まってはいけないというルールがあります)やり直しで右に大きく外してしまいます。
今日のサムットソンクラームは最下位というのが嘘のような戦いぶりで、特に前半は王者ブリーラムに対して中盤では試合を支配されるものの、相手のミスにも助けられてサイド攻撃を中心に互角以上の戦いを見せてくれます。
監督が変わるとチームはこれだけ変わるという見本のような試合で最終ラインも完全に崩されることなくブリーラムに決定機を作らせません。加藤選手も中盤の底から攻撃に参加、右に左に運動量が豊富なところ見せてくれています。
それに対しブリーラムは14分にキャプテンの8番スチャオ、21分には7番のスペイン人カルメロがそれぞれ強烈なミドルシュートでゴール枠内を捉えますが、GKワッチャラが懸命のセービングで得点を許しません。
とにかく今日のワッチャラには何かが取り付いたようなスーパーセーブの連続でブリーラムの選手が放つゴール枠内へのシュートをことごとく止めてしまいます。
さらに攻撃は続き32分には左サイドからのFKに再度カルメロがヘッドで合わせますがバーの上を越えるなどゴールを割ることが出来ないまま前半は終了。今日は不調だったのか27分にはあまりボールに絡めなかった10番ジャクラパンがOUT、34番ニティポーンに交替します。
後半
サイドが変わりサムットソンクラームもうまくスペースを作り、開いたサイドにボールを出しゴールを狙いますがこちらもブリーラムのシワラックがセーブします。ブリーラムは前半よりも最終ラインを上げて攻撃に厚みをつけ60分に17番アナウィンが右サイドからドリブルで突破しセンタリングしたボールをゴール前でうまくマークを交わしながらカルメロがヘッドで押し込みついに先制点をあげます。
その後もブラジル人の11番ルシオスピードを生かしたゴールエリアへの侵入や、アナウィンの豪快なミドルがポストを叩くなど再三の見せ場はあったものの、いつもとは違うサムットソンクラームの固い守りに阻まれ逆に終了間際にはFKを与えてしまいますが、ゴールはならずホィッスル!
0-1でブリーラムが勝利!
試合を振り返って
監督が替わり、まるで別のチームになったかのようなサムットソンクラームの選手は特に前半、いい気分でサッカーが出来たはずです。相手がブリーラムとはいえ、采配と選手の動きしだいではそれなりの試合が出来るということです。逆にブリーラムにはかなりストレスの溜まる試合だったはずです。
これでブリーラムは勝ち点3で首位キープ、チョンブリはチェンライと引き分けて勝ち点51(2位)、BEC TEROがアーミーに2-1で勝ったため勝ち点+3で51(勝利数の違いで3位)、ムアントンはバンコクグラスに負けたため勝ち点50のまま(4位)と優勝の行方はまったくわかりません。
ますます目が離せない試合が続きます!