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無邪気(な)

タグ:プレアビヘア

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タイの英字紙バンコクポストの記事(Tensions resurface at Preah Vihear)より
タイとカンボジアの国境に建つ寺院遺跡プレアビヘア(タイ名:カオプラウィハーン)で16日、係争地域である寺院の4.6平方キロ領域に両国軍の兵士らが進軍し、再び緊張状態が高まっています。

16日午後、同地域をパトロールしていたタイ軍兵士20名が、同じく巡回を行っていたカンボジア軍兵士らと遭遇しました。両軍の兵士らが同地点の領有権を主張したため話し合いが持たれましたが、両軍ともに撤退の意思がないことから、双方ともに約10メートルだけ後退した状態で向かい合う緊張状態となっています。また、両軍共に援軍が到着し、部隊が増強されているということです。

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タイのアピシット首相は19日、国際司法裁判所によるタイ-カンボジア国境紛争地域からの両軍の退去命令を受け、関係機関・当局との意見交換を行い、対応を検討します。

国際司法裁判所からの命令に対して、アピシット首相は、隣国同士の更なる混乱を生じさせないための措置であると一定の理解を示した上で、命令の詳細について分析を行い、今後の対応を検討するために関係機関とのミーティングを行うと話しました。

このミーティングには、防衛大臣、軍総司令官、外務省事務次官、条約・法定問題局局長、国家安全保障委会議議長、内閣事務総長、行政裁判所所長などのメンバーが招集されます。

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タイのカシット外務大臣は18日、国際司法裁判所における判決文の朗読を傍聴した後、両軍の寺院遺跡周辺地域からの退去命令について、想定の範囲内であるとのコメントをしました。

また、国際司法裁判所がアセアン地域における協力関係を維持することを両国に求めたことに対し、カシット外相は、タイは相互協力について常に前向きであるとの発言を行いました。外相は帰国後、首相および国境委員会との協議を行う方針です。

一方、自然資源環境省のスウィット大臣は、今回の裁判所からの命令に対して不安感を示し、タイにとって不利益になる可能性があるとの考えを伝えた上で、関係各省庁に対して、軍兵士らの撤退前に、改めて状況判断を行うよう指示しています。

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ハーグに本部を置く国際司法裁判所は18日、タイとカンボジアの国境紛争に発展している寺院遺跡プレアビヘア(タイ名:カオプラウィハーン)について、両国軍に対し、同寺院遺跡周辺地域からの退去を求めました。

カンボジア政府からのタイ軍の退去要請を受けて行われた審議で、国際司法裁判所は、同寺院遺跡がカンボジア領であるとした1962年の判決を再確認したうえで、両軍に対して退去を求めました。また、同裁判所は、タイ政府に対して、カンボジア政府による同寺院遺跡周辺地域の開発を妨害する行為を禁じる命令を出しています。

国際司法裁判所の小和田恆所長は、今回の決定について、これ以上の被害と暴力を避けるための措置であると説明しています。

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ハーグに本部を置く国際司法裁判所は18日、タイとカンボジア国境にあるクメール寺院遺跡プレアビヘア(タイ名:カオプラウィハーン)の係争について、判断を下します。

同寺院遺跡の周辺地域では、タイとカンボジアの両国が領有権を主張し、国境紛争により死者が出る事態に発展しており、カンボジア政府から国際司法裁判所に対して、タイ軍の同地域における占領の仮差し止め要求が出されています。

国際司法裁判所では1962年、プレアビヘア寺院遺跡について、カンボジアに領有権を認める判決を下しました。タイ政府では当時、この判決を認めたものの、寺院が位置する土壌はタイのものであると反論しています。

カンボジア政府は、1962年の判決について、カンボジアの領有権の明確化を求めるとともに、周辺地域に展開するタイ軍の撤退を求めており、判決次第では、同地域における緊張が高まる恐れがあります。

タイのカシット外相は、この裁判の判決を確認するため、裁判を傍聴する予定です。

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