キャプローグ

無邪気(な)

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「大使館を通じて被災地に届ける」との発表の下、ジェトロの後援、大使館の協力によって行われたバンコクの居酒屋「田舎っぺ」グループのチャリティーイベントは、メインイベントでの収益は「会場を提供したデパートのスタッフによるミス」(主催者談、デパート側は否定)によって「ゼロ」であったため、義捐金は「ゼロ」であったものの、同時に行われた「チャリティーTシャツ」の収益からの義捐金が18日、主催企業のオーナーである杉森氏によって、東北地方太平洋沖大地震の被災地である福島県・南相馬市に届けられました。

しかし、この義捐金をめぐっては、主催者である田舎っぺグループの従業員(福井氏)が、同社金庫に保管していた義捐金を使い込み、飲食や性風俗などのごく私的な快楽のために使用したことが、福井氏自身が友人らに送ったメールや、友人らに話した内容から明らかになっており、被災地を思って善意でTシャツを購入した金は福井氏の欲求を満たすことに使用され、その事実が発覚した後に、何かしらの方法で用立てられた資金が、被災地へと届けられました。 "【報告】史上最悪に汚い義捐金、南相馬市の居酒屋3店舗に届けられる"の続きを読む

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バンコクの居酒屋「田舎っぺ」に絡む義捐金詐取疑惑、続けます。

さて、今回の中心的な話題は、田舎っぺグループが作成・販売した「チャリティーTシャツ」である。詳しくはこちらを参照していただきたいが、これまで田舎っぺグループでは、マグロ解体ショーについては「ジェトロが後援、大使館が協力」したもので、チャリティーTシャツについては「田舎っぺグループ」独自のイベントであるとしてきた。

この結果、マグロ解体ショーによって生じた義捐金は「大使館を通じて寄付」し、チャリティーTシャツによる義捐金は「独自の支援先を選定して寄付」するという二重構造が生じた。そして、大使館などが関与しない「独自の支援先を選定して寄付」する作業は遅々として進まず、11月中旬の段階においても田舎っぺグループの金庫内に保管さ れたままとなり、一連の騒動の発端となった従業員による使い込みに至った。

キャプローグでは今回、田舎っぺグループがイベント開催にあたってメディア各社に送付したプレスリリースを独自入手すると共に、イベントの事前告知を掲載した地元フリーペーパー「DACO」および、イベント後のレポート記事を掲載した地元フリー情報紙「newsclip」に対して質問状を送付し、両社の編集部から回答を得た。この結果、新たに「チャリティーTシャツ」にかかる「嘘」が判明したので、ご報告する。(ちょっと長いですが、ご了承ください。)
"【義捐金詐取疑惑】プレスリリースにも”嘘”を記載!関係者・支援者の全てを裏切った田舎っぺグループ"の続きを読む

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バンコクの居酒屋「田舎っぺ」に絡む義捐金詐取疑惑、続けます。

5月末にバンコクのエンポリアムで行われたマグロ解体ショーは、日本食材への信頼回復と、収益金の全額を義捐金として寄付することを目的として、ジェトロ・バンコク事務所の後援、在タイ日本国大使館の協力で行われた。日本から養殖の本マグロを輸入し、エンポリアム内で解体を行い、即売するイベントによって、少しは「日本食材への信頼回復」という目的が果たされたのかもしれないが、残念ながらイベントによる収益はゼロ、その結果、義捐金もゼロだった。

収益がゼロであった理由として、主催者である田舎っぺグループのオーナー杉森氏は「(イベント会場である)エンポリアムのスタッフが、赤身と中トロの値付けを間違えたため、収益がゼロだった」と説明している。杉森氏が、この理由を話したのは一度や二度ではない。5月のイベント開催以降、半年以上に渡って、友人・知人・客・その他、様々な場面で、「エンポリアムのスタッフのミスにより・・・」という説明を繰り返している。もちろん、11月29日に大使館を訪れた際にも、同様の説明を行っている。

キャプローグでは今回、ミスを犯したと杉森氏が指摘するエンポリアムに対して、メールによって質問状を送付し、カスタマーサービスの佐野氏を通じて回答を得た。なお、本件の回答にあたっては、佐野氏が調査を担当し、私からの質問状が英訳・タイ語訳をされた上で、サングアンサック氏(エンポリアム・グルメマーケット現責任者)からの回答をいただいている。編集を最低限にとどめ、エンポリアムからの回答を公開する。 "【義捐金詐取疑惑】エンポリアム「ご指摘されたまぐろ販売ミスは発生しておりません。」"の続きを読む

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バンコクの居酒屋「田舎っぺ」に絡む義捐金詐取疑惑、続けます。

前回、チャリティーイベントにおける「義捐金」の分類と、その「義捐金」の現状について書きましたが、そのなかで一点、大きな誤りがあったので、まずは訂正させていただきます。このイベントにおける「後援」はジェトロ・バンコクのみで、在タイ日本国大使館は「協力」という扱いでした。不正確な内容を記載しましたことをお詫びいたします。誠に申し訳ございませんでした。

さて、本題に入る。

今回の話題の中心は、「後援および協力」についてである。田舎っペグループによる東北地方太平洋沖地震の被災者向け義捐金のチャリティーイベントにおいて、ジェトロ・バンコクが「後援」、在タイ日本国大使館が「協力」として、バンコクおよびチェンマイのイベントに名を連ねている。こうした在タイ政府系機関が、イベントおよび義捐金詐取疑惑において、どのような動きを見せたのか?そのあたりについて、まとめる。 "【義捐金詐取疑惑】あまりに杜撰!タイにある日本国大使館およびジェトロの実態"の続きを読む

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バンコクの居酒屋「田舎っぺ」に絡む義捐金詐取疑惑、続けます。

さて、今回は「義捐金」そのものに注目して、「いったい何の義捐金なのか?」、「どうして長期間に渡って金庫に保管されていたのか?」などの点について、現在把握している内容をまとめてみる。

田舎っぺが主催した東北地方太平洋沖地震の被災者向け義捐金チャリティーイベントは、5月にバンコク、7月にチェンマイで行われている。イベントの中心は、日本から直輸入されたマグロを解体し、その場で販売することによって、日本産の食材の安全性を訴えると共に、収益金を全額、義捐金として寄付するというもの。このイベントには、在タイ日本国大使館、ジェトロなどが後援を行っていた。ここまでは、キャプローグの過去記事でも書いた。

しかし、田舎っぺグループに絡む義捐金詐取疑惑の全容を把握するにあたり、マグロの解体ショーだけを見ても、十分ではない。というのも、このバンコクとチェンマイで行われた2箇所のチャリティーイベントの会場では、解体されたマグロだけではなく、チャリティーTシャツも販売され、こちらも義捐金の対象となっていたからだ。
"【義捐金詐取疑惑】福井氏によって使い込まれた「義捐金」とは、何なのか?"の続きを読む

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